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「現場」研究会討議記録

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過去の「現場」研究会討議記録(抄) (敬称略)

◆「西欧現代美術の現場から」 ゲスト:市原研太郎(美術評論家)

ポストモダニズムから多文化主義への展開を現場で体験してきた美術評論家・市原研太郎氏による、海外の現代美術事情についてのレクチャー。

多文化主義は、個々の国の文化の違いを作品づくりの土壌とする。市原氏によれば、多文化主義こそ、今世紀初頭における最強の文化理論である。また、個人的な関心として、「イメージ」を扱った作品、物語を構成する映像作品をとりあげ、解説を行った。これからの現代美術の動向を示唆する発表となった。

◆美術とジャーナリズム[1] ゲスト:山盛英司(朝日新聞)/前田恭二(読売新聞)

この月から、現場研のテーマはジャーナリズムの分野に焦点が絞られる。第一回目は、全国紙における美術ジャーナリズムについて。

90年代以降、海外の取材の活発化、団体展の展評の廃止、写真やデザイン・建築など美術以外の領域への進出、時報性への接近など、新聞上の美術記事のあり方に変化が見られるようになった。ジャーナリズムの意識は、どのように変化したのか。各紙の性格の違いや、地方で行われた展示をどう報道するか、また、美術記事と社会的現象をいかにして絡ませるかなど、議論の内容は多岐にわたった。

◆現代美術の歴史―80年代の現代美術 ゲスト:藤井雅実

藤井氏は、制作に携わる一方で、M・ポンティやデリダらの現代思想を学び、一方で画廊を主宰するなど、現代美術の現場に関わってきた。現在は、日本の閉じられた「制度としての」現代美術から距離をおいているという。

自身の経験や美学・哲学的観点を交えながら、80年代から現在に到るまでの現代美術の問題点を鋭く批判。モダニズムやフォーマリズムは、ジャンルの本質追求こそが至上命題となってしまったが、美術の良い/悪いを判断する源は一体どこにあるのか。議論はラディカルな問いにまで及んだ。

◆美術と地域活動 ゲスト:白川昌生(美術家)

白川氏は、作家のタイプを「市場」への関わり方という観点から分類する。
欧米的な基準を満たすべく、戦略を持ってサクセスを目指す作家、商業原理を一定レベル受け入れながら制作に臨む作家、職業的な技能として美術に関わる作家、そして地域活動的なものに参加し、少数の支持者を得る作家。白川氏自身が立ち上げたアート・プロジェクトや地域通貨をモデル・ケースとして、地域活動はアートに新しい生産原理をもたらすかについてのディスカッションを行った。

◆限界芸術
ゲスト:福住廉(現代美術/文化研究)

「ハリガミマンガ」と命名した、街中に於ける表現活動について追跡調査し、論文にまとめ、今年の7月にギャラリー・マキで展覧会を行った。これらの経緯を手がかりに「限界芸術」というテーマを考えてみたい。

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◆韓国で行われた「文展・鮮展・台展をめぐるシンポジウム」について
ゲスト:佐藤道信(日本美術史・東京藝術大学) 古田亮(東京国立近代美術館)

10月1日、韓国で、日本・韓国・台湾からのパネラーを招いた国際シンポジウムが開催された。主催は韓国美術史学会。プログラムは、午前に「制度編」、午後に「作品編」についての発表、最後にコメンテーターと発表者による質疑応答、という構成だった。
韓国近代美術史学会は、1942年に設立された学会である。今回のシンポジウムは、戦後60周年記念ということで企画された。
現場研究会では、このシンポジウムに日本からのパネラーとして参加した佐藤氏と古田氏をゲストに呼び、シンポジウムの帰朝報告を中心に(シンポジウム同行者の発表を交えながら)討議を行った。

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◆横浜トリエンナーレについて
ゲスト:暮沢剛巳(美術評論家)

国際展とは何か…仮設会場で数年おきに開催される大規模な展覧会。世界各地から作家が出品する。古い伝統を持つものとしてはイタリアのヴェネツィア・ビエンナーレ、アメリカのカーネギー・インターナショナル等が有名。国際展のほとんどは戦後に始まった。80〜90年代に急増。国際展の数が増えてきた現在では、展覧会の特色をいかに出すか、画期的なプランを立てるかが各国の課題となってきている。

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◆「構造社展」と戦争画
ゲスト:浜崎礼二(宇都宮美術館学芸員)
    大谷省吾(東京国立近代美術館学芸員)
    黒川弘毅(彫刻家)

宇都宮美術館ほか4館で開催された「構造社展」について、彫刻と戦争画―戦争と美術―の問題に触れながら浜崎氏、大谷氏、黒川氏をゲストに、河田明久氏をコメンテーターとして招き発表と討議を行った。

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◆「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2006」について
ゲスト:

  • 暮沢剛巳(美術評論家)
  • 村田早苗(アート・プロジェクトマネージャー)
  • 山盛英司(朝日新聞社)

コメンテーター:

  • 斎藤哲郎(『美術手帖』編集)
  • 白濱万亀(アート・コーディネーター)
  • 中島 智(武蔵野美術大学)
  • 村田 真(美術ジャーナリスト)
  • 森 仁史(松戸市美術館設立準備室)

7月23日~9月10日に開催された「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2006」について、ゲストに暮沢氏、村田氏、山盛氏、コメンテーターに斎藤氏、白濱氏、中島氏、村田氏、森氏を招いた。

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◆「大地の芸術祭 越後妻有トリエンナーレ2006」について
ゲスト:北川フラム(大地の芸術祭総合ディレクター)

7月23日~9月10日に開催された「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2006」について、総合ディレクターの北川フラム氏を招いて討議を行った。

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◆アートマネジメントについて―企業メセナの観点から
ゲスト:樋口昌樹(資生堂企業文化部)

樋口昌樹氏を招き、今日の日本の文化行政における2つの大きな流れ(独立行政法人化、指定管理者制度)をふまえたうえでの、近年企業メセナが注目しているモデルや活動について、討議を行った。

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◆美術と出版
ゲスト:藤原えりみ(美術ジャーナリスト)

美術専門誌だけでなく一般誌、美術教科書など幅広く活動するジャーナリストとしての立場から、藤原えりみ氏に美術ジャーナリズムの現場について話していただき、討議を行った。

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◆美術と建築――リスボン建築トリエンナーレ基調報告
ゲスト:暮沢剛巳氏(美術評論家)

2007年度の夏、ヴェネツィア・ビエンナーレ、ドクメンタ、ミュンスター彫刻プロジェクト、バーゼル・アートフェアをはじめとして、ヨーロッパの各地で大きな国際展がいくつも開かれた。海外の国際展の動向にも詳しい暮沢氏をお招きし、数ある国際展のなかでも今年第1回目を迎えたばかりのリスボン建築トリエンナーレについてのお話を伺った。

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◆美術図書の編集について
ゲスト:三上豊(美術図書編集者)

フリーの編集者として、小学館やスカイドアなどの出版社で雑誌・書籍の編集に携わり、画廊の記録集の編纂なども展開している三上豊氏をお招きし、美術図書の編集についてお話を伺った。

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◆80年代におけるアヴァンギャルド系現代美術について
北澤憲昭(美術評論家)

80年代アヴァンギャルド美術を再検証するシンポジウム開催に先立ち、80年代美術の概要をメンバー内で共有するために4月に開催した定例会討議記録

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番外編

◆水野亮展「物置」関連企画アーティスト・トーク 「作品を語ることについて語る」

2007年5月26日に水野亮アーティスト・トーク「作品を語ることについて語る」(主催:芸術文化学科 於:武蔵野美術大学9号館5階515講義室)が開催されました。このトークは武蔵野美術大学民俗資料室で開催された水野亮展「物置」(展覧会期:2007年5月22日~6月8日)の関連企画です。

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